High Pure PCR Cleanup Micro Kit
高濃度PCR産物精製キット
製品説明
アプリケーション
High pure PCR Creanup Micro Kitは,PCRや他の酵素反応産物を効率的に精製するキットです.目的のPCR産物から,不要な反応組成(プライマーやミネラルオイル、塩など)を除去します. また,制限酵素処理やアルカリフォスファターゼ処理,キナーゼ反応など他の修飾反応液から核酸を精製することもできます.さらに、cDNAの精製やDNAの濃縮,アガロースゲルからのDNAの回収にも使えます,このキットで精製したDNAはPCRもちろんラベリング反応やシークエンス,クローニング,ライゲーションに使用できます.
利点
・多目的に使用できます(PCR産物や標識ヌクレオチドの精製,アガロースゲルスライスからの核酸抽出など)
・シンプルなプロトコールで短時間で精製できます
・少ない容量で溶出します(濃縮)
・精製度が向上します
・クローニングやライゲーション、制限酵素処理などに使用できる高純度なDNAを精製します
・Binding Enhancerを用いることで抽出するDNAのサイズが選択できます
バックグラウンド
DNAの回収量はグラスファイバーフリースにアプライしたDNA量や溶出容量,DNAのサイズに依存します.
5〜25μgのDNAをアプライした場合,約80%以上の回収率で精製できます.
キット内容
| バイアル番号 |
バイアル名 |
50回精製 |
200回精製 |
| 1 |
結合バッファー |
20 ml |
80 ml |
| 2 |
結合エンハンサー |
15 ml |
45 ml |
| 3 |
洗浄バッファー |
10 ml |
2×20 ml |
| 4 |
溶出バッファー |
40 ml |
40 ml |
| 5 |
ハイピュアマイクロフィルターチューブ |
10個×5バッグ |
10個×20バッグ |
| 6 |
コレクションチューブ |
50個×1バッグ |
50個×4バッグ |
原理
核酸は、カオトロピック塩の存在下でハイピュアマイクロフィルターチューブ内に充填されたガラスファイバーの表面に結合します。この結合反応は核酸に特異的なため、核酸以外の物質は簡単な洗浄ステップで分離除去されてしまいます。Binding Enhancerは、DNA断片サイズを変更を可能にします。小さいオリゴヌクレオチドやプライマーダイマーを選択的に除去します。最後に、低塩濃度バッファーや水で精製されたDNAを溶出します。
実験例
様々な量のBinding Enhancerを用いたPCR断片の精製
tAP遺伝子の341bpのPCR断片をスタンダードなブロックサイクラーPCRプロトコールで増幅しました。増幅したPCR断片をプールし、このキットを用いて精製しました。精製過程で様々な量のBinding Enhancerを用いました。精製したPCR産物とコントロール溶液を1%アガロースゲルで分析しました。

図1:様々な量のBinding Enhancerを用いて精製した341bpのPCR産物の1%アガロースゲル電気泳動
レーン1:DNA分子量マーカーVI
レーン2:0% Binding Enhancer
レーン3:10% Binding Enhancer
レーン4:20% Binding Enhancer
レーン5:40% Binding Enhancer
レーン6:未精製PCR産物
レーン7:ネガティブコントロール(テンプレートを加えずにPCRを行った産物)
レーン8:DNA分子量マーカー?
| Binding Enhancer(%) |
A260/280比 |
収量 |
| 0 |
1.9 |
0.6 |
| 10 |
1.9 |
0.9 |
| 20 |
1.8 |
1.2 |
| 40 |
1.9 |
1.7 |
表1:Binding Enhancerを増量した場合の、DNA断片の収量
表1に見られるように、Binding Enhancerを増量することでDNA断片の回収量が増加します。しかし、図1のレーン2〜5で見られるように、PCR産物の増収に応じて小さい断片(プライマーダイマーなど)の収量も増加しています。
品質管理
このキットで3μgのDNA分子量マーカーVIを精製した場合、70%以上の回収率が得られます。PCR産物を精製した後にゲル電気泳動した場合、プライマーダイマーは確認されません。精製したDNAにPCR阻害物が含まれないことは、ライトサイクラー ファストスタートDNAマスターPLUS SYBRグリーン Iを用いて確認されています。
関連情報